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インタビュー
2017/10/05

桑原のプロデュース人生に最も影響を与えた案件とは?

    初めて制作ディレクターとして任された国内プロスポーツリーグ財団の年間表彰式という大舞台

    一番心に残っている案件は?

    国内プロスポーツリーグ財団の年間表彰式が一番心に残っていますね。日本のトップリーグで最高峰の選手を表彰するので、メディアもファンも毎年注目しているイベントです。
    独立する前の会社で29歳ぐらいから11年間やらせてもらうことが出来たのですが、そのイベントを初めて任せていただいた時というのが、私のイベントプロデューサーとして今に大きく影響しています。

    プロスポーツの表彰式ですか!もともとお付き合いがあったんですか?

    いいえ。実は有名な作曲家の方が演出に携わっていらして、それ以前とはコンセプトを変えて音楽を中心にした演出に切り替えるタイミングでした。
    既に7年ぐらい表彰式は行われていたのですが、その流れで音楽系に強い演出家のいる当時の所属会社にご縁があり私もメンバーとして参加させていただくことになりました。

    そのとき桑原さんはどのポジションを担っていたのですか?

    演出すべてを統括するディレクターですね。舞台や照明、映像の中身などを一緒に企画してくれるそれぞれの専門会社をキャスティングし、演出家とクライアントの要望を実現させるために各部門との調整をするのが主な役割です。

    あまり想像がつき辛いかもしれませんが、作曲家や演出家という仕事はいわばクリエイターの領域の人達です。こうしたい、ああしたいとアイディアを膨らませてやりたいと言う存在がある一方で、当然イベント主催者からすれば良いイベントにしたいが予算が決まっている、期日も決まっているという現実があります。これをまとめて実行可能なスケジュールに落とし、進行させていく仕事が私の役割です。

    このポジションになってから初めて担当した案件でいきなりの大きな規模だったので、本当に大変な思いをしましたが、その分成功させた時の手応えも非常に大きく、仕事の楽しさと、自信へと繋がる転機になった案件でした。

    相当なプレッシャーがあったのでは?

    そうですね。このスポーツについてはそこまで詳しくなかったですし、有名選手を前にするプレッシャーはありました。でも「今まではこうだったからこうしてほしい」といわれるのが一番きつかったですね。「今までのやり方から変えたい」というご相談でしたから、多くの人の要望に応えなければならないという葛藤はすごくありました。

    関係各所との調整、段取り、準備、リハーサル…と奔走。準備が全て!

    当日までのお仕事はどのような流れでしたか?

    まずは作曲家と演出チームの顔合わせがあり、曲が完成次第、照明や映像、レーザーなどを調整します。その後、会場の雰囲気を見に行って具体的に演出を検討します。だいたい100人近くのスタッフと風呂敷を広げに行きますね。その中で取捨選択を行って、それに合わせたキャスティングを確定させます。その後、台本を作成して各所と擦り合わせを行ったら演奏とともにリハーサルを行います。

    リハーサルを行う際も、当日の会場が使えるわけではないので、リハーサル用の会場手配などが必要でした。

    桑原さん

    案件を進める中で大変だったことは?

    国内プロスポーツリーグ財団という大きな舞台ということもあり、各所のご要望に応えるよう実現していくことがものすごく大変でした。

    最終的にはフルオーケストラや太鼓演奏の演出、約100ページの台本、有名司会者の出演など派手な要素を存分に盛り込むことになりました。準備からイベント当日までの期間中、並行して他の案件も当然持っていましたから、それらの対応も含めて社内のチームメンバーと必死になって進めていました。

    メンバー内では常に同じ頭でいられるように、細かく共有を行っていました。組織を束ねていく力はこういうところで育まれた気がします。

    壮絶な準備や段取りが必要だったんですね…

    そうですね。ただ、準備が9割で当日の現場が1割だと思っていて、事前にどこまで現場をイメージして構成できるかがとても大事なのです。当日、現場で出来ることといえば看板の向きを整えるとかですね、看板が目立たないから変更したいと思っても当日では何も出来ません。本当に準備がすべてといっても過言ではないです。

    自分だけじゃなくみんなの全力を引き出し、成功させる!それが一番の感動を生む秘訣。

    やりとげたときはどんなことを感じましたか?

    イベントが終わった時の達成感はハンパじゃなかったですね。当時の自分にとってすごく自信になりましたし、課題も見えましたね。

    イベント企画の仕事に就く前までは「みんなでひとつになって、人を感動させたい」と思っていたんですが、実際に仕事をしてみたら点の仕事ばかりで、いつも案件に追われているようでした。

    でも、この国内プロスポーツリーグ財団の案件を持って以来、一緒に作り上げてきた人たちからの感謝や強固な喜びを分かち合えたことが一番うれしいと思うように変わりました。それがゴールではなく、今後の自分に繋がっていくのだという手応えも感じました。

    桑原さん

    桑原さんにとって「自分らしさ」とは何でしょう?

    現場の規模にかかわらず、いつでもなんでも全力というところですね!昔は人と比べて切磋琢磨するつもりでも自信をなくしてしまっていたのですが、自信を持って一生懸命やることによって、仲間として一緒に作り上げていくという感覚が生まれました。

    そこから自分らしさというものを確立できた気がします。なんでも受け身な姿勢は嫌で、人の期待を超えて喜ばせたいと思っています。

    全力でないとできないことがあると思っているので、会社名も「マックスプロデュース」になりました。これが私の原点ですね。

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