株式会社マックスプロデュースが策定した新たな経営理念のもと、具体的な実施計画を順次発表予定です。未来に向けた創造的な取り組みをご期待ください。

株式会社マックスプロデュース(本社:東京都渋谷区、代表取締役:桑原裕文、以下MAX PRODUCE)は、2026年9月1日付で、新Mission「想いを隔てるすべてを越える。」、Vision「違いが、価値になる世界へ。」および4つのValueを策定しました。あわせて9月中に、新経営体制、新Podcast番組、地方創生事業の1年間の成果を順次発表します。
■ 名前を呼ばれた人の、表情が変わる瞬間
社員総会や表彰式の会場で、何度も同じ光景を見てきました。
自分が担当してきた仕事が、スクリーンに映し出される。数百人の前で名前が呼ばれる。仲間から拍手が起きる。お客様から届いていた言葉を、その場ではじめて知る。自分の仕事が、社会のどこにつながっていたのかを知る。
その瞬間、人の表情が変わります。

会場を出るとき、その人はもう来場したときと同じではありません。「自分の仕事には意味があった」と、自分自身で確かめたからです。
■ 届いていなかったのは、想いがなかったからではない
MAX PRODUCEがこれまで企業と向き合う中で見てきたのは、イベントをどう成功させるか、映像をどう美しくつくるかという問題の、もっと手前にあるものでした。
伝えたいものがあるのに、届いていない。
経営者には見えているけれど、社員には届いていない。社員には共有されているけれど、顧客には伝わっていない。企業の中では大切にされているけれど、社会からは見えていない。同じ言葉を使っていても、それぞれが違う意味で受け取っていることもあります。
想いがないわけではありません。あいだに、隔たりがあるだけです。
立場。組織。経験。常識。思い込み。言葉。時間。距離。諦め。 そうしたものが、人と人のあいだに隔たりを生みます。
■ Mission「想いを隔てるすべてを越える。」
MAX PRODUCEは、この隔たりを見つけ、越え、想いが届くかたちをつくることを、新Missionとして定めました。

越えたいのは、違いではありません。
人には、それぞれ違う経験があります。違う立場があります。違う価値観があります。違うから、新しい視点が生まれる。違うから、学び合える。違うから、一人では考えられなかったものが生まれる。違いは、なくすべきものではなく、可能性です。
問題は、違いの向こうにある想いが届かなくなることです。
■ Mission Movie
新Missionを表現したMission Movieを公開しました。

■ Vision「違いが、価値になる世界へ。」
誰もが、自分の価値を信じ、誇りを持って可能性を発揮できる世界へ。そして、
違う人同士が、違ったままでも想いを届け合える。その先に目指す状態を、Vision「違いが、価値になる世界へ。」と定めました。
■ 4つのValue
Missionは、掲げるだけでは何も越えられません。それを現実に変えるのは、毎日の仕事の中で一人ひとりが何を選ぶかです。そのための行動原則として、4つのValueを定めました。

Speak Up,
Spark Change.
(響かせる。変化を生む。)
想いを隔てるものの一つは、沈黙です。「こうした方がいいと思います」「私はこう感じます」。その一言が出なければ、違和感は見えないまま残ります。立場や年齢、役職によって声が消えてしまうことがあります。だから、未来をより良くしたい意思があるなら声を上げる。そして、誰かが上げた声を受け止める。

Break the Norm,
Create the Next.
(常識を越える。未来を創る。)
「これまでこうだった」「前例がない」。そうした常識が、可能性を閉じることがあります。壊すために壊すのではなく、より良い未来のために必要なら、昨日までの正解を問い直します。

Fail Fast,
Learn Faster.
(挑む。学ぶ。進化する。)
想いを届ける方法に、唯一の正解はありません。人も企業も社会も違い、時代も変わります。試す。学ぶ。変える。また試す。失敗そのものではなく、そこから何を学び、次にどう進化したかを大切にします。

Own the Vision,
Drive the Action.
(自分ごと化する。動かす。)
Missionは経営者だけのものではありません。「誰かが実現してくれる未来」では、何も変わりません。一人ひとりが「自分なら何ができるか」を考え、最初の一歩を踏み出します。
■ 私たちの仕事の始まり方
MAX PRODUCEの仕事は、依頼されたものをそのままつくることからは始まりません。
まず、話を聞きます。
なぜ、このイベントを開催するのか。
なぜ、今この映像が必要なのか。
なぜ、それを社員に伝えたいのか。
その奥には、いつも誰かの想いがあります。「社員に、もっと会社の未来を信じてもらいたい」「長く働いてきた人たちに、自分の仕事の意味をもう一度感じてもらいたい」「地域の人たちに、自分たちの場所をもう一度誇りに思ってほしい」。
だからMAX PRODUCEの仕事は、次の3つのプロセスでできています。
| 発見する | 企業や人の中にある、まだ言葉になっていない想いを見つける |
| 翻訳する | 経営の言葉を社員に届く言葉へ、企業の歴史を未来が見える物語へ、抽象的な理念を体験できる場へ、見えない価値を映像やデザインへ変える |
| 共創する | MAX PRODUCEだけで答えをつくらない。経営者と、社員と、顧客と、パートナーと、地域と、社会と、一人ではたどり着けなかったところまでともに行く |
イベントを開催することがゴールではありません。イベントのあと、社員が何を話すようになったのか。どんな行動を始めたのか。会社との関係がどう変わったのか。私たちが届けたいのは、成果物の先にある変化です。
■ MAX PRODUCE独自の視点:「関係性資本」と「誇り資本」
MAX PRODUCEは、企業に蓄積される見えない価値を、独自の視点から「関係性資本」「誇り資本」という2つの概念として定義しました。いずれも既存の学術用語や制度上の定義ではなく、約14年間、企業のインナーコミュニケーションの現場で見てきたものを言語化したものです。
関係性資本
企業と顧客、社員、パートナー、地域、社会とのあいだに、対話・約束・共通の経験を通じて積み重なる信頼と記憶を「関係性資本」と呼んでいます。
価格は模倣できます。機能も模倣できます。表現も模倣されます。しかし、長い時間をかけて築いた信頼や記憶を、そのままコピーすることはできません。
誇り資本
自分の仕事に込めた想いがどんな意味を持ったのかを、働く人自身が確かめたときに立ち上がる実感を「誇り資本」と呼んでいます。
誇りは、会社から与えられるものではありません。表彰そのものでも、給与でも、肩書きでもありません。誇り自体を設計することはできませんが、想いが表に出る場をつくり、その意味が見えるかたちにし、「意味があった」と実感できる機会をつくることはできます。冒頭の光景は、その瞬間です。

誇りを持った人は、もう一度挑戦してみようと思う。もっといい仕事をしようと思う。仲間を応援しようと思う。関係性資本が選ばれ続ける関係を支え、誇り資本が挑戦し続ける力を支える。MAX PRODUCEは、この2つを企業や社会とともに育てていきます。
■ Missionを支える「人間力」
MAX PRODUCEは創業以来、コミュニケーション力、聴く力、そうぞう力、構成力、調整力、推進力を「人間力」として大切にしてきました。
人の話を聴く。言葉にならなかったものを想像する。複雑なものを整理する。違う立場の人をつなぐ。最後まで前へ進める。
技術がどれだけ進化しても、人を理解し、人を信じ、人をつなぐ力を手放さない。Valueが今の時代に必要な行動を示すものであるのに対し、人間力はそれを実践する土台にあたります。
■ 社会における「人と人のあいだ」の変化
世界保健機関(WHO)は2025年6月30日、社会的つながりに関する報告書『From loneliness to social connection: charting a path to healthier societies』を公表しました。同報告書は、2014年から2023年のデータをもとに、世界で6人に1人弱が孤独の影響を受けていると推計しています。社会的つながりが心身の健康だけでなく、教育、雇用、経済的レジリエンスにも関わるものとして位置づけられています。(注1)
World Economic Forum『The Global Risks Report 2026』(2026年1月公表)では、社会的分極(societal polarization)が今後2年間における深刻なリスクの第3位に位置づけられています。同報告書は、情報環境の変化が社会の分断を深めること、制度への信頼が損なわれつつあることを指摘しています。なお、同ランキングは1,300人超の専門家等を対象としたリスク認識調査に基づくものです。(注2)
日本では2026年2月20日、企業内容等の開示に関する内閣府令等が改正・公布され、有価証券報告書において「連結ベースの企業戦略と関連付けた人材戦略」等の開示が新たに求められることとなりました(原則として2026年3月31日以後に終了する事業年度から適用)。また2026年3月23日には「人的資本可視化指針(改訂版)」が公表され、経営戦略と連動した人材戦略の策定・開示が重視されています。(注3)
これらは同じ問題ではなく、一つの方法で解決できるものでもありません。孤独は個人の主観的な経験、社会的分極は社会・制度レベルの現象、人的資本開示は企業の経営・ガバナンス制度であり、分析の対象も単位も異なります。
ただし、人と人はどのようにつながるのか、企業と社員・顧客・地域はどのような関係を築くのかという問いが、異なる領域で同時に立ち上がっています。
MAX PRODUCEは社会変化を受けてMissionを策定したわけではありません。創業以来問い続けてきた「この想いは、本当に届いているだろうか」という問いが、いま社会や企業経営の中でも、別の言葉で問われ始めている。そう捉えています。
■ 今後の発表予定
MAX PRODUCEは、MissionとValueを経営・文化・事業へ実装する取り組みとして、以下を発表します。
・9月15日
経営 : 新経営体制(副社長1名・執行役員2名が就任)
・9月24日
文化 : Podcast「the produce」(2026年9月10日 配信開始)
・9月29日
事業 : 福岡オフィス1年の成果および次年度構想
■ 代表コメント

イベントが終わったあと、会場の外で泣いている社員の方に何度も出会ってきました。感動的な演出をしたからではありません。自分の仕事が、これほど多くの人に支えられ、これほど遠くまで届いていたことを、その日はじめて知ったからです。
私たちは長いあいだ、社員総会をつくる会社、映像をつくる会社だと思われてきました。それは間違いではありません。ただ、現場で本当に起きていたのは、経営が伝えたかったことが、はじめて社員に届く瞬間でした。
届いていなかったのは、想いがなかったからではありません。あいだに隔たりがあったからです。その隔たりを見つけて越えることが、私たちがずっとやってきたことでした。
今回のMissionは、新しい事業を始めるための言葉ではありません。イベントをつくり、映像をつくり、企業のブランドに向き合ってきたからこそ分かったことを、あらためて定義したものです。
Missionは、社内を飾る言葉ではなく、社会への約束です。想いを隔てるものを、見過ごさない。これから、その約束を経営体制、Podcast、事業の成果として発表していきます。
ー代表取締役 桑原裕文
■ 注記・出典
(注1)World Health Organization, From loneliness to social connection: charting a path to healthier societies: report of the WHO Commission on Social Connection, 2025年6月30日公表。原文のキーメッセージは “Loneliness affects nearly one in six people globally (2014–2023)”。
(注2)World Economic Forum, The Global Risks Report 2026, 21st Edition, 2026年1月公表。Societal polarizationは今後2年間のリスクで第3位。同ランキングはGlobal Risks Perception Survey(回答者1,300人超)に基づく専門家のリスク認識であり、発生確率の実測値ではありません。
https://reports.weforum.org/docs/WEF_Global_Risks_Report_2026.pdf
(注3)金融庁「企業内容等の開示に関する内閣府令」等の改正(2026年2月20日公布・施行)、および内閣官房「人的資本可視化指針(改訂版)」(2026年3月23日公表)。