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社員総会
2017/04/17

映像制作における「起承転結」とは?

    映像制作における「起承転結」とは?

    会社では総会や研修、企業PRなどのために映像制作を行うことがあります。会社を象徴するような映像にするためには、淡白な内容ではなくストーリー性を重視して製作することがコツです。

    しかし、アマチュアが映像制作をするとどうしても平坦な内容になりがちです。そんなときに意識したい「起承転結」についてここではまとめました。

    「起」とはストーリーの始まり

    起承転結の「起」とはストーリーの始まりを意味します。この映像の意図は何なのか、この映像を作るきっかけは何だったのかを瞬時に視聴者へと理解させることが大切です。

    「起」に失敗した映像は、見ている側が「どうしてこんな映像を見せられているのだろう?」と考えてしまい、作品世界に引き込まれにくくなります。作品の存在意義が伝わっていないので、良いことをいくら言っても、心に響くことが少なくなるのです。そのため「起」は明確かつ印象的に行うことがおすすめです。

    インパクトのある展開を冒頭に持ってきて視聴者に先を想像させるのも一つの方法です。また、テロップやナレーションを駆使して映像の世界観を説明する方法も有効です。

    意外性のある始まりは視聴者の心を掴むには適していますが、あまり奇をてらいすぎると肝心のテーマが薄まる可能性もあるので、バランス感覚を失わないような構成を心がけましょう。

    「承」でストーリーは動き出す

    「起」でストーリーが始まったら、今度はストーリーを展開させていくことを考えましょう。しかし、急にストーリーが大きく展開すると視聴者の理解力が追いつけずに戸惑ってしまいます。

    順序立ててストーリーを移行させ、核心へと迫る準備を徹底することが肝心です。その役割を担うのが「起承転結」における「承」です。「承」でよくある展開としては、問題意識を登場させることです。

    「起」で背景や舞台を説明したとすれば、「承」ではトラブルが発生し、解決策について視聴者が頭を使うような構成にすると、ストーリーはより興味深いものになります。

    ドラマや劇映画であれば「承」を省略して、急激なストーリー展開へと持っていくことも許容範囲内ですが、会社で使う映像作品では誰が見ても理解できるシンプルさが大切です。

    丁寧に「承」を描くことによって、視聴者はクライマックスを期待し、映像に集中してくれるでしょう。

    「転」ではクライマックスへの期待を煽る

    「起承」を丁寧に積み重ねるからこそ「転」の効果は大きくなります。「転」とはストーリーを転換させ、クライマックスへの期待を煽ったり、問題への解決策を提示させたりするパートです。丁寧に論旨を語っていくことは大切ですが、それだけでは講演会のような印象になってしまい、正直、映像制作を行うメリットは弱まってしまうでしょう。

    映像制作の強みは会話だけでは伝わらないようなイメージを膨らませ、視聴者に感動を与えられることにあります。そして、優れた映像作品には優れた「転」のパートがあります。

    「転」ではこれまでの展開を覆すこともあれば、求めていた答えが明らかになることもあります。ミステリー小説でいえば犯人が明らかになる瞬間、それほど重要なパートが「転」なのです。

    「起承」をじっくりと積み上げていき、「転」で強い主張を持ってくることによって、視聴者の心に衝撃が走ることでしょう。

    「結」ではテーマを具体的に示す

    「起承転結」の最後を締める「結」は、映像作品のテーマを形にして、視聴者に余韻を残すことが必要です。展開が多く、刺激的な内容があれば映像作品は面白く見せることは可能です。

    しかし、視聴者に「この映像は何が言いたかったのか」、「自分の人生にどう役立てるか」と真剣に考えてほしいのであれば、「結」で作品をしっかりと締めくくりましょう。

    「結」で注意したいのは単に作品を総括するだけではなく、未来への提言を込めることです。会社のドキュメンタリーであれば「これからも会社は発展を目指していきます」というメッセージを込めることで、視聴している社員は自分のこととして受け止め「自分も貢献できる人材になりたい」と気を引き締めてくれるのです。

    そして、「起」と「結」にギャップを生み出すことも意識しましょう。映像を通して始まりから遠いところへと視聴者を誘うことで、視聴者は感慨を覚えてくれると考えられるからです。

    「起承転結」は誰でもできることか?

    会社で使う映像を社内で製作するか、プロに外注するかは頭を悩ませるポイントでしょう。確かに、現代では市販の機材やソフトの質も高まり、プロのような映像をアマチュアが作り出すことも可能になりました。

    しかし、それでもプロの仕事を目にすると、アマチュアとは次元が違うと思わされるでしょう。編集、撮影、演出、その全てが計算されつくしており、面白さと分かりやすさを両立させた映像を納品してくれます。

    特に、「起承転結」に関しては、プロにとっての基本中の基本であるため、練りこまれた構成で会社の伝えたいことを映像化してくれるでしょう。

    できることなら、映像に込めたい主旨をまとめたうえで、プロに外注することをおすすめします。映像は大勢の人間が目にするものですし、何年間も残っていく資料です。

    会社で流す作品であれば、完成度の高い映像を未来まで受け継ぐことが重要です。

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