入社式と社員総会を同時開催し、新入社員を全社で育成
こんにちは。
マックスプロデュースのプロデューサーブログです。
新年度を迎えて、今年も「新入社員」を迎えた会社も多いと思います。
みなさんの会社では「入社式」を、どのように開催していますか?
初めて社会に出る晴れ舞台ですから、気持ちよく新人を迎えてあげたいですよね。
今年2020年は新型コロナウィルスの影響で、入社式を中止した企業もあり、各社工夫されていたことと思います。
昨年の2019年には、自社だけでなく「スタートアップ企業28社が合同で入社式を行った」なんていうニュースもありました。スタートアップ企業は採用人数が限られているため、大手企業とは違って、自社の同期の結びつきが弱い場合もあるということから、他社の同期との結びつきを強くし、お互いの悩みを共有し合える関係を作り、その他社との交流をお互いのビジネスにつなげていきたい。そんな発想からはじまった取り組みだそうです。
今回は、春らしく「入社式」をテーマに、社内イベントのヒントを考えていきたいと思います。
■96%の企業がOJT研修に課題を感じている
「入社式」が終わると、新入社員のみなさんは「研修」がはじまります。
人事部門のみなさんは、この「研修」に悩まれているようです。
なんと、「96%の企業がOJT研修に課題を感じている」というデータを見つけました。
社会人向け学習動画サービス『Schoo』を運営している株式会社スクーが、法人向けオンライン学習サービスを利用中の企業担当者を対象に、OJT研修(On-the-Job Training)及び入社前研修についてのアンケートを行ったところ、96.2%の企業がOJT研修に課題を感じていると回答したそうです。
課題は、大きく3つに分類されるそうです。
1.多忙によりOJTが不十分(48.1%)
2.社内に指導できる社員が少ない/いない(46.2%)
3.指導者によって伝える内容やレベルに差がある(44.2%)
これを見ると、人材不足で多忙な社員に負荷がかかり、指導する社員のレベルを調整できず満足な結果を得られないことに課題を感じている企業が多いようですね。
■新入社員は、自社知識をOJTと入社式から得る
では、この課題を感じる企業が多い「OJT研修」ですが、何か改善できないのでしょうか?
もう少し調査データを見ていきますと、新入社員が自社の文化やノウハウといった「自社独自の知識」の習得をどのようにしているかのデータも掲載してありました。
すると、OJTと入社式の重要性が見えてきます。
新入社員が自社文化やノウハウといった「自社独自の知識」の習得をどのようにしているか、そのTOP3が下記のようになります。
1.OJT(On-The-Job Training)(68.1%)
2.入社式など全体集会の場で口頭伝達(59.6%)
3.社内報・社内専用SNSの提供(31.9%)
圧倒的多数がOJTで7割近く、次いで入社式が6割近くとなり、3位の「社内報・社内専用SNS」の3割を大きく引き離していることが分かります。
■新入社員を全社で育成
では、改めて最初の「OJTの課題TOP3」を振り返ってみましょう。
1.多忙によりOJTが不十分(48.1%)
2.社内に指導できる社員が少ない/いない(46.2%)
3.指導者によって伝える内容やレベルに差がある(44.2%)
多忙やトレーナーのスキルなどによる課題となっていることが分かります。
通常OJTは、担当トレーナーが新入社員を育成していると思います。
もちろんそれは、担当が責任を持って育成することは重要です。しかし、より多くの社員が全社でフォローしてくれたら、トレーナーも助かるのではないでしょうか?
私が担当した「社員総会」の中で、「入社式と社員総会を同時開催」した事例があります。
これは、「新入社員を、全社員で迎え入れる」ということの他に、「入社式の時点で社内に気にかけてくれる先輩を作ること」という意図があります。
先輩社員が、社内報で新入社員の顔写真とプロフィールを見ていたとしても、自ら声をかけるのは同じ大学の後輩や同じ趣味などの理由が無ければ、いきなり声をかけるのは難しいのですよね?
しかし、「社員総会」での新入社員紹介を、部署ごとに先輩社員からの他己紹介にしてみたらどうでしょうか。そんな企画を実践した企業では、まず部署内で入社前から準備しますので、入社式時点で新入社員と先輩社員の関係性が強化されます。そして、他部署の社員からの見え方も自己紹介とは変わってくると、その企業の担当者から聞かされました。
このような取り組みを行うことで、入社式/社員総会実施後の軽食を食べながらのコミュニケーションが変わってきます。
「どんな新入社員なのか、ちょっと会話してみよう」という社員も、出てくるようです。
そして、そんな「ちょっとした会話をしたこと」が、廊下ですれ違った時、近くの席を通りかかった時の会話に結びつくのだそうです。
そして、全社でOJTの状況を気にしてあげてみてください。
はじめての社会人、右も左も分からず不安な中、いろいろな先輩に気にかけてもらったら、「自分は大切にされている、頑張ろう!」と思うのではないでしょうか。
そして、トレーナーが多忙な時、他の社員が代わりに少しだけでも会社独自の大事な情報を1つでも2つでも会話してあげれば、トレーナーのいない隙間時間にも知識を得ることができます。そして、その知識を複数人から確認されれば、それが重要な情報であるということも伝わります。
私は、「入社式と社員総会の同時開催」の仕事から、そんな気付きを与えられました。
みなさんも、ぜひ「入社式」や「社員総会」などの社内イベントを、そんな自由な発想で考えてみてください。そんな貴社の社内イベントのコンセプト作りは、当社がお手伝いさせていただきます。
■貴社の社員総会を無料でアドバイス
当社では、このような視点からも「社員総会」の企画提案やアドバイスなどを無料で行なっています。「社員総会」は企業ごとの企業文化の違いで、演出方法が異なりますし、自社の中だけで企画運営をしていると、どのような企画があるのか、どのような演出が社員のモチベーションを向上させるのかなどの発想が難しいものだと思います。
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ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
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