

桑原 裕文
人の感性に真っ向から挑んでいく演出の仕事に魅かれ、23歳の時にイベント会社に就職、38歳まで勤務。MAX PRODUCEを創業し、限られた領域ではなく、全てに全力で挑むイベントプロデュース会社として歩み始める。
とある急成長中のゲーム会社の社員総会イベントを成功させたことをきっかけに、インナーイベントのプロデュースに関する案件が増える。社員の方々が流す感動の涙、喜びの笑顔、悔しさの表情、様々な心に触れ合う経験を通じ、インナーイベントが組織に与える影響を体感し大きな可能性を感じる。会社の経営課題をイベントを通して解決していくという思いで、多数の企業のインナーイベント制作と演出に携わり、現在に至る。
クライアントの会社の元気につながることが圧倒的なやりがいであり、長くお付き合いをしている会社の成長が大きな喜びでもある。何より、社員の方々の「心」に貢献できていることが嬉しい。
MAX PRODUCEという社名は、「全力でないと成し遂げられない思いがある」という考えから付けた。そして、とにかく「人」が大好き。
インナーイベントで、
組織に刺激を。

イベントは、形がないものです。だから、クライアントさんの思いを受けとってイメージをもって同じゴールを目指して伴走する、このコミュニケーションがすごく大切なんです。Co-creation=共創と言っているんですが、少し前を走ってリードしたりしながら、一緒になって作り上げるというのがMAX PRODUCEのポリシーです。
ヒアリングの際には、具体的に何をするかというより、今後、組織がどうなっていきたいか。イベントという手段を使って、何を成し遂げたいかをクライアント様に話していただきます。それらを把握して、形、色、スピード、興奮、そういったことを確かめながら、ゼロベースから設計していく。そうやって一緒に作り上げていくと、想像を超えるくらい心に残るイベントになったと言っていただけますね。
創業してから、とあるゲーム会社さんと出会うきっかけがあって、インナーイベントを担当させていただいた後、MAXさんいいよ!と言っていただいて、横展開で様々な業界の会社様にご依頼いただけるようになりました。そこは特徴的かなと思います。
例えば、会社の文化をイベントを使って社員の皆様に浸透させたいという目的がある。そのために非日常的な空間でしゃべる、というのがその会社様の手法となっています。
また特徴的な演出が注目を集めると、そんな風にやりたい、とお問い合わせをいただいて、拡大していったりもしています。
MAX PRODUCEの仕事に社員総会、社内の表彰式など、インナーイベントが多いのは、結果的にはそれが向いていたからだと思っています。イベントをやると、何かしらの感情の揺さぶり、刺激がありますよね。それらは、組織に必ず何か影響をもたらすんです。20代・30代と色々な組織のリーダーを担当してきて、どうやったら組織がもっと盛り上がるんだろうと考えていましたが、やはりイベントは大事だという実感がありますね。
イベントは一発勝負。
ほどよい緊張が力になる。

本番当日の開始時間は、僕は絶対に厳守します。もしリハーサルが多少足りなくても、皆を信じて幕を開けます。イベント開始後はインカムで丁寧に指示を出します。与えられた時間の中で本番を迎えるのがプロですから。
スポーツのイベントをやった時、フルオーケストラが入っていたんですが、私が指揮者の方にタイミングを指示していました。演奏に合わせて照明もカメラも動くので、現場の経験がものを言うわけです。
また、リハーサルを何回もやりすぎないことも大事ですね。演出がかかっているシーンで、4回も5回もリハーサルをやると、みんなも慣れてきて、緊張感が芽生えないんです。みんなプロですから、僕は、うまいこといったら、1回か2回にして、後は大丈夫ですね、ってやめます。え、もう1回くらいやってもいいんじゃないかというところで。本番で緊張感を持って最大限を発揮してくれるようにします。
オープニング映像が流れる瞬間のボタンを押す時なんて、けっこうみんな震えるんですよ。それまで3ヶ月4ヶ月一生懸命やってきた背景があり、何千人のお客様が見守る中で流れるわけだから、最初の映像再生は緊張します。僕だって10秒前からのカウントダウンも緊張します。一気に始まりますから。でも、そこがやっぱりイベントの一発勝負の楽しさなんですね。
伝えたい思いは必ず届く。
20代から大きなイベントや式典を仕切っていたのは大きいと思います。
各界の有名人がプレゼンターでいらっしゃるんですが、その方たちの台本も全部書いていました。プレゼンターはその年に活躍された方にお願いしているんですが、その活躍と、式典での表彰をプレゼンタースピーチでつなげないといけない。僕が書いて、これをベースにオリジナリティを持って話していただいていいですよとは言うのですが、そのまま読んでいただいた時は嬉しかったですね。
社内イベントで社長がプレゼンテーションされる時、社長だって力んだり緊張しますよね。僕が言うのは、「社員の中に何が残ればいいですか?」ということです。これです、と言われたら、では、それ以外の部分はそのための説明ですから、ここさえ届けばいいという思いでしゃべりましょう、と言うとプレゼンは一気に変わります。
プロデュースという立場ですが、演出でもありますね。ご本人の緊張もほぐしながら、最高のパフォーマンスができるようにステージングをしていく。
「伝えたい思いは、世界で一番社長の中にあるのですから、それが届けばいいという思いで話していただければ、必ず届きます!うまいことやろうとすると、うまくいきません」と伝えています。本気で気持ちを伝えればいいと思えば、多少噛もうが何しようが伝わるんです。
大事なのは、思いをひとつにすること。
寄り添い続けるのがMAXです。
大事なのは、
思いをひとつにすること。
寄り添い続けるのがMAXです。

MAX PRODUCEと他イベント会社との差は、間に代理店がなく、パートナーとして寄り添って伴走することです。パートナーだから時に強く言うこともありますが。ブランドステイトメントに「ひとりに全力であり続ける」」と掲げているのですが、そのひとりというのは社長でなくてもよく、ご担当者様でもいいわけです。その方の中にイベントの全てが詰まっていると思うので。
コロナ禍ではイベントが減りましたが、その中で我々が何をしたかというと、MAXのチームとしての思いを確かめ合いました。数字の話ではなくて、なんのためにイベントをやっているんだというところ。そこで思いをひとつにした時に、コロナという壁を突破できた。大事な時間だったんだなとすごく思います。与えられたものではなく、組織って思いがひとつにならないといけないんだと実感できた。クライアント様のインナーイベントを担当する際にも、その実感が生かされていると感じます。
組織あるところにMAXの仕事あり。
組織あるところに
MAXの仕事あり。
教育という観点では、私がすべき仕事は自分以上のプロデューサーを育てることだと思います。自分がいなくなってもどんどん伸びていく、100年先も続く、そういうMAXでいてほしい。
人は、人によって育てられる。だから、自分の考えていることをもっと言葉にして伝えたいです。ポッドキャストをやっているのも、普段あまり言えないから、おちゃらけているような感じでも、伝わればなと。それをみんなが受け取って、さらにMAXを発展させてほしいですね。
そして今後は九州だったり、海外だったり、MAXが活躍する場を増やしていってほしい。組織があれば、我々のサービスは絶対に有効だと思うんです。そこにいるお客様のためになくてはならない会社になっていきたいですね。
組織があれば、やっぱり、困り事はある。組織の一体感が出ないとか、盛り上がらないとか、どうしても辞めちゃう人がいっぱいいるとか。 困り事も解決策も、一万社あったら、 一万通りある。
我々の正義は、それに対して、最大限結果を出していくこと。なぜ一体感がないのか、じゃあこのプログラムどうでしょうとか、映像で激しくいきましょうとか。ご提案して、伴走して、イベントを開催する。イベントで組織は変わります、と自信を持って言えます。
人が好きな人、
人を喜ばせる準備が好きな人、
MAX PRODUCEに向いています。

多少不器用でも、汗をかきながら、全力で人のために準備することが好きな方とか、そういう方がぴったりだと思いますね。
イベントをやっているプロデューサーも、みんな最初は絶対初心者です。知識とか経験は2年あれば積んでいけます。
だから人間が好きな人がいいと思います。友達とか恋人とか家族とか、人と過ごす時間を大事にされている方がMAXに合うんじゃないかと。
朝起きた瞬間から、あの人のことを思う。人を起点に、企画の頭が動いてしまう。僕もそうなんですが、例えばMAXの社員総会のエンディングはこうしてみようかなとか、絶対にあいつらを喜ばしてやろうとか、ベッドの中で考えていますね。そういうタイプの人はすごくいいかなと思います。
MAX PRODUCEはイベント会社ですが、イベントがゴールじゃないんです。イベントで組織のボルテージを上げ、イベント後それをどれくらいキープしていけるのか。今後、MAX PRODUCEはイベントをひとつの手段としたブランディングの会社となっていきます。
実は今、イベントによって人の気持ちがどう動いたかをデータ化していく仕組みを作り始めています。組織というのは、年間通して、または数年かけて気持ちを作るものです。会社の状況によっては、イベントをやらない方がいいタイミングというのもある。例えば気持ちが落ちている状況で派手なイベントをやったら、なんでこんな時に…、ってなっちゃう。熱量が上がっている時にイベントをやった方が盛り上がりますよね。だから、状況を分析して、時には「今はイベントをやらない方がいい。最も適した時に、イベントをするべきです」と言える会社になりたい。そんな寄り添い方が、我々の目指すインナーブランディングです。
MAX PRODUCEはイベントを通じて
経営の課題を解決する。
MAX PRODUCEは
イベントを通じて
経営の課題を解決する。

MAX PRODUCEは、何でもできます、とは言いません。私たちができるのは「イベントを通して、経営の課題を解決すること」です。
例えば、人が来ない会社、人が辞めていく会社というのは、日常的に仕事を無機質なペースでやっていたりする。会社の一体感というのは、採用とかリテンションに絶対有効です。そのためにイベントをしっかり行うといいのです。
やるなら、会場に入った瞬間に鳥肌が立って止まらないというくらいの空間を作る。業績を称える表彰式だったら、自分は何であの壇上に上がれなかったんだろうと泣きたくなるくらいの、そんな空気を作りませんか、と言うんです。表彰式の帰りに悔しがっている方を見ると、ああ、イベント成功だなと思います。賞を獲れなかった社員さんの表情にも現れます。マグマがふつふつと沸いているような、次こそやってやるぞという顔で帰っていく。ここまでのエンゲージメントは社内で作れるものではありません。それを作るのが私たちMAX PRODUCEです。